コツコツと最短合格!
どうもローラボ講師の上野です。
いよいよ、司法試験、予備試験まで残り約70日となりました。
そこで、皆さんに留意してほしいことを、3点をお伝えしたいと思います。
「辛口でお願いします」との一部のご要望に応えて、やや辛口にしました・・・
ぜひ最後まで読んでくださいね。
新しいことに手をださない
1点目は、新しいことに手を出さないことです。
受験生の中には、「あれもやってない、これもやってない」と焦って、新しいテキストを買ってしまったり、基本書の未読部分を突然読み出したりと、新しいことに手を出す方がいらっしゃいます。
特に、完璧主義な性格の方や、これまで優等生と呼ばれる人生を歩んできた方に多いです。
ところが、司法試験・予備試験の勉強範囲は、無限大で、勉強すればするほど、まだ足りない、まだ足りないという無限ループの深みにハマります。一旦、その沼にハマると、合格から遠ざかります。
大事なことなので、もう一度言いますね。
合格から遠ざかります。
そもそも、試験に出る事項は決まっています。
それは「基礎」部分だということです。誰でも答えられるはずの知識、誰でも知っているはずの判例、誰でも引いたことあるはずの条文です。(詳しくは後述します)
もちろん、応用問題や現場思考型問題も出題されますが、それは基礎部分の理解が足りていれば十分対応できます。
新しいことをしない、持たない、手を出さない。
“司法試験直前3原則”(上野が命名)を、絶対に意識しましょう。
と、ここまで強く言っても、受験生の中には、「いやいや、そうはいうけれど心配だよ!!汗」という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、後述する2点を意識して、学習を続けてください。これら2点を意識して学習を継続するうちに、あっというまに本番を迎えるはずです。そのため、新しいことに手を出さずに済みます。実践してみてください。
過去問5年分を2周
2点目は、直近過去問5年分をじっくり精査することです。
本音を言うと、過去問は直近10年分をやるのがベストです。
ただ、受験生によっては、「まだ一問も、過去問に手を出せていない。10年分どころか、去年の問題すらやっていないです」という方もいるでしょう。
そのような方は、過去10年分を1周ずつやるより、直近5年分を2周した方が、合格に近づきます。
なぜかといえば、試験委員は、直近の過去問を見て、このような出題形式にしようとか、このような角度から理解力と思考力を問うてみようと考えるためです。
よほどのことがない限り、出題傾向をガラッと変えることはなく、やはり似たレベルの問題が出題されます。同一論点こそ出ない可能性が高いですが、形を変え、角度を変え、似たような問題が出ているのが分かるはずです。
そして、単なる知識で解ける問題もあれば、その場で条文を引き、自ら論証を作る必要がある現場思考型の応用問題もあります。このような出題傾向、出題趣旨に慣れていただくことで、応用力を磨くことができます。判例の射程を問う問題に対応する力も同様ですね。
これから過去問に着手する方は、直近5年分を2周することを優先しましょう。
基礎を反復徹底
3点目は、基礎を繰り返し徹底することです。
結局、1に基礎、2に基礎、3、4がなくて、5に基礎です。
あなたは、
重要判例について、結論のみならず、思考過程まで説明できますか?
規定文言の定義・規範について、正確にいえますか?
論証について、問題点の指摘、趣旨、規範(余力があれば下位規範・考慮要素も)を、点数の入るキーワードを含めて、スラスラと説明できますか?
「なんとな〜く分かってるよ」では、ダメです!!
点数が入る事項(上野はこれをキーワードと呼んでいます)を言えなければ、点数に載りません。
個別指導を受けている方であれば、講師から、「どうして論証展開するのか理由を説明して」といわれて、まごついているようであれば、ダメだということを認識しましょう。
中途半端な勉強しても、合格には近づきません・・・。
司法試験は、ここに闇があるのです。だから、絶対に「基礎を馬鹿にしないこと、疎かにしないこと」が大事です。
そして、基礎部分のうち、覚えるべきところはしっかりと覚えましょう。巷で言われている「法律は、理解が大事だ。暗記なんてするな」という言葉を鵜呑みにしないでください。
勉強は、常に、理解と記憶(暗記)が両輪であって、理解のみしていても、記憶がなければ、司法試験という制限時間ある競争大会に、太刀打ちできません!!
基礎を繰り返しこれでもかというぐらいに徹底して、覚えるべきところは暗記しましょう。
基礎を徹底した人から順に合格していきます。それが司法試験、予備試験です。頑張りましょう!
終わりに
以上の3点を意識して、勉強に励んでくださいね。
あなたの合格を心から応援しています!! それでは。
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